浅草では隅田川を利用して屋形船に乗ることができます。
屋形船に乗ったことがある人は決して多くないかもしれませんが、東京で浅草を訪ねた際はぜひとも体験して頂きたいです。
屋形船こそまさに東京江戸の粋が詰まった体験を提供してくれます。
風光明媚な隅田川を下りながら、屋形船でくつろいだ時間と料理を楽しむことは最高の贅沢です。
東京人であれば屋形船に何度も乗らなければ東京人と名乗ることはできません。
また東京に遊びに来た他県の人は、ぜひともいちど屋形船に乗り、東京の歴史と伝統を肌で感じてほしいです。
はじめに、屋形船の歴史について見ていきましょう。
屋形船は非常に伝統と趣を感じるものですが、屋形船が始まったのは江戸時代の中期と言われています。
昨今、東京はビルが建ち並び、地上に熱がこもりやすくなっており、夏は地獄のような暑さです。
しかし、江戸時代においても東京の夏は非常に暑いものでした。
今と違い冷房設備もないような時代において、人々は灼熱のその中いっときの涼を求めて川や海へと出かけました。
江戸時代の人は川や海を利用して夏の暑さを凌いでいたのです。
そんな中から生まれたのが屋形船です。
江戸時代には川開きといったものがあり、その川開きを境に船を利用した遊びは概ね8月ころまで続けられました。
当時から屋形船にはさまざまな種類があり大型の屋形船や、数人に乗る小型の屋形船も存在しました。
江戸時代の人はそれらに乗って、揺らめく川を眺めながら涼を楽しんでいたんです。
昨今の屋形船は江戸時代の頃のものとは大きく様子が違っています。
江戸時代の頃は、屋形船は夏場だけの遊びでした。
しかし、現代はオールシーズンで屋形船に乗ることができます。
夏に涼しさを求めて屋形船に乗ることもあれば、冬に川からイルミネーションを眺めるために屋形船に乗ることもあります。
また、秋には屋形船の上から月を眺めることもされますし、春には船の上からお花見をすることもあります。
このように、現在において、屋形船は四季のすべてを楽しむことができるスポットとなっております。
屋形船の大きな魅力の1つが料理です。
船の中で提供される料理を食べることは非日常の雰囲気を私たちに伝えてくれます。
浅草で屋形船に乗るときは、ぜひとも江戸前の料理を楽しんでください。
江戸前寿司、江戸前そば、天ぷら、うなぎ、そういった浅草のグルメを屋形船の中で食べると格別に美味しいです。
また、屋形船に乗る際はお酒も忘れることができません。
川面に反射する光を眺めたり、チョークに輝く月を眺めながら屋形船の中でお酒を飲む時間は最高に贅沢なものです。
屋形船に乗る際は大切な仲間と共に最高の時間を過ごしてください。
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